ノールマルックの鉄工所跡地

アールストロム社の製鉄所跡地はフィンランドでも有数の歴史を誇る文化的財産です。

この辺りは1870年からアールストロム社が所有しており、現在の姿を徐々に形作ってきました。

製鉄所の初期の歴史

1400年代、ノールマルックでは荘園領主の舘がありました。複数の所有者を経た後、1795年ヘールゴルドの荘園を副官カール・コンスタンティン・デ・カルナッリ(Carl Constantin de Carnalli)が受け継ぎ、1806年スウェーデン国王から製鉄所建造の許可を得ました。ノールマルックの製鉄所はスウェーデン領時代のフィンランドで最後に建造されたものとなります。

アールストロム一族の所有に

1863年製鉄所はポリの商人カール・ヨハン・ロネグレン(Karl Johan Lönegren)の所有となり、マッカラ急流そばの製鉄所も修理されました。ただ、ロネグレンが経済的困窮に陥り、ノールマルック製鉄所は1870年競売にかけられることに。そこで土地と森林を買ったのが少しノールマルックから北にあるメリカルヴィア(Merikarvia)という町の商人、アンッティ・アールストロム(Antti Ahlström)です。新たな持ち主が地所などを譲り受けた時点では前の持ち主が経済的な理由から手入れを怠っていた為かなり荒れていたようです。

製鉄所がアールストロム一族の所有になってから、1875年に火災がありました。そしてその後も1883年と1893年の二度、鍛冶場部分が焼け落ちたため、これらは再建されています。二度目の火事の後、鍛冶場は石造りとすることに決まりました。

エリア全体が貴重な文化遺産

アールストロム一族の基礎をなす邸宅を彼らは三世代、60年にわたって建てていきました。それら中心的存在である住居は、イソタロ邸(大きな家という意味)、ハヴ・リンナ邸(針葉樹の城)、マイレア邸(言わずと知れたマイレ・グッリクセンの名を冠した邸宅)の三軒です。それらに加え様々な同時代に建設されていった歴史を持つ建物が存在します。そのうちの一例として旧本社社屋、クラブハウス、労働者住宅や従業員用に建てられた別荘などがあります。これらすべてが一体となり、素晴らしい景観と中身を備えたこの辺り一帯の全体像を成しているのです。広大なノールマルック製鉄所エリアは現在でもアールストロム一族が所有しています。

ノールマルックでホテルに泊まるという体験

アールストロム社所有のポリ市のノールマルックでは美しい自然の風景の中でホテル形式にてお泊り頂けます。

ノールマルック製鉄所跡地はフィンランドでも最大のそして最も美しいエリアの一つに数えられます。広大な庭園、急流の流れ、うっそうとした松林がそれらの風景をさらに引き立ててくれます。お客様には3つの選択肢の中からお好みの場所を選んでいただけます。部屋数は全部で25室です。

ホテル宿泊としてご提供できるのがゲストハウス・サハラ(Sahala製材所の家、の意味)、そしてアールトが設計したゲストハウス・ヴァイニオラ(Vainiola)、最後がゲストハウス・クルタラ(Kultala)です。北欧デザインを築き上げた時代のインテリア装飾がなされたこれらのお部屋は数年前に改修工事を経たばかりで居心地よく過ごして頂けます。朝食は中心にある落ち着いたクラブハウスにてお出しいたします。

マイレア邸-モダニズムの真髄

マイレア邸は1939年に、ハッリとマイレ・グリクセン夫妻が企業経営者の自邸として建て、芸術を愛し支援する彼らの息吹がそこかしこで感じられる邸宅です。

先進的で、古い慣習に縛られない夫妻はモダニズムのすっきりとした表現方法に前から興味を持っていました。夫妻の親しい友人であったアイノとアルヴァ・アールト夫妻はマイレア邸によって自由にやりたい事を試せる機会を得たのです。

この願ってもない条件のもと1900年代の世界建築史上に残る唯一無二の傑作が完成しました。

マイレ・グリクセンのライフワークは芸術の支援でしたからマイレア邸にもその軌跡がしっかりと刻まれています。たとえば家具を製造販売するアルテックやギャラリー・アルテック、自由芸術学校そしてポリ現代美術館。マイレはこれらの創立の中心的存在でした。 マイレア邸は事前予約をすれば見学が可能です。

マイレア邸ガイド付き見学ツアーは2016年9月1日~2017年4月30日までリノベーションの為見学受け入れはしていません。また内部だけでなく庭も建設現場扱いですので安全の為、関係者以外の出入りは禁止されることになります。

2017年はフィンランド独立100周年、その5月からマイレア邸はまた一般見学受け入れ可能になります。

アールストロム社 ヴォヤージュ常設展

昔の鍛冶場にて、アールストロム社のヴォヤージュ展へどうぞ。ここではアールストロム社そしてフィンランドの160年にわたる産業史が展示されています。

常設展では、アールストロム・グループに属してきたイイッタラ、カルフラそしてリーヒマキといったフィンランド・デザインがお好きな方ならご存知の、ガラス工業デザインアート作品、例えばアルヴァ・アールトのデザインしたサヴォイ・ベースの一点ものが複数、そしてタピオ・ヴィルッカラのコレクションとティモ・サルパネヴァのオーキッドなどが展示されています。そう、イイッタラもアールストロム社傘下だった時代があったのです。

一階部分にはたとえばタイナ・パイロスの手によるノールマルック地方のこの製鉄所付近の模型があります。これをご覧になれば製鉄所の規模とそれぞれの建物の関係がお分かりになるでしょう。常設展ではアールストロム家の一族がたどった変遷とフィンランドの1800~1900年代の上流階級の生活も分かり易く説明されています。アールストロム社ヴォヤージュ展はグループ見学の予約が可能です。(入場料1人15ユーロ)

忘れられない思い出を

アールストロム社所有の広大な敷地で、忘れられない旅の思い出をどうぞ。

お客様がご滞在を安全に楽しみ、満足されること、そして自然を持続可能な方法で利用することが私たちの使命です。

ガイド付きフィッシング・パッケージ、カヌー・サファリは南フィンランドの野趣あふれる自然の中でお楽しみいただけます。短い時間なら、会議やセミナーの合間にも近くの森に気分転換にお散歩もいいでしょう。またガイド付きでバードウオッチングもご用意可能です。グループで、小動物からシーズン後半は鹿の狩猟イベント同行についてもお問合せ下さい。

ご連絡をお待ちしています。